仰げば尊し
今は歌われなくなってしまったようですが、とても好きな曲です。
唱歌だけど、きっと日本人作曲ではないだろうなぁ、讃美歌みたいだし…と思っていたら、原曲は1871年のアメリカで出版された音楽教材だそうです。詳細はこちら
歌いやすい、なだらかなメロディと、整然とした4声体和声で原曲は書かれています。
主旋律が1オクターブに収まっているのも歌いやすさ、口ずさみやすさの理由ですね。
そして、この曲の魅力はなんといっても11、12小節目の、ⅥーダブルドミナントーⅤ(ハ長調だと、AmーD7ーG)
ここがもし、ⅣーダブルドミナントーⅤ(FーD7ーG)だったら、切なさがバーンと前に出てきません。ⅣーⅣーⅤ(FーFーG)では全く盛り上がらないし、(D 7ーD 7ーG)だとしても少々物足りない感じ。Ⅵ度(Am)を持ってきたところに、この曲がこんなにも愛されるに至った秘密があるのかもしれません。