余韻に耳を澄ます
ライアーは音の余韻が長い楽器です。どのくらい余韻があるかというと、中音域だと、耳で知覚できるだけでも20秒くらい、低音では30秒近くになることも。そしてアルトライアーだと1分くらいたっぷりと余韻が残ります。音が消えたかな?と思っても、弦のそばに耳を近づけると、ごく微かに音が、弦が振動していて、音が生きていた!と思ったりします。
余韻が長いと、当然意図的に消音をしないと、不協和音も出てきてしまいます。ですが、ライアーの魅力はこの余韻でもあるのです。消音はできる限り少なくしたいし、逆に低音での長い余韻を活かしてハーモニーを作っていくこともできるのですね。
メロディに伴奏ではなく、メロディとそれに寄り添う対旋律。ポリフォニー的な音楽やアレンジもライアーで表現していきたいなぁと思っています。