ライアーの練習

ライアーの為に書かれたオリジナル曲のレパートリーが少しずつ増えてきて、倍音たっぷり、余韻の長いこの楽器の特徴を活かせる音の構成の秘密というか、特性が、僅かながらも分かり始めてきたかなぁ?というところです。
今、弾くのも、アレンジや作曲で音を推敲する作業が楽しくて楽しくて…。
と言っても、自分の満足できる演奏や音色には程遠く、まだまだ難しくて出来ない弾けないことの方が多いし、いわゆるピアノのミスタッチみたいなことや、その他諸々、道のりは果てしなく遠いのですが、あ、今のこの音色!最高‼︎で、どうやって奏でた?あれ、さっきと違う…こうかな?うーん、違うなぁ、こうかな?うん近づいてきた!…みたいなことを延々と続けるという、本当に地味な地道な取り組みを日々しております。

先日夫に、今アレンジしている曲を聴いてもらったのですが、(夫が私のライアー演奏を聴くのは、多分3ヶ月ぶりくらい)アレンジ良いけど難しそうだね、と。
この、難しそうっていうのは曲者で、聴いている人が、難しそうという感想を抱くということは、やはりアレンジ自体に無理がある、そして演奏に頑張っている感がある=まだまだだよ!ということですね。
その道のプロ、達人のすることは、傍目にはいとも簡単に、まるで呼吸の延長みたいに見えて、表現されますよね。簡単と言うと語弊があるかな、例え超絶技巧であっても、技術云々よりも、音楽そのものが伝わってくると言うか…

難しいことを優しく、優しいことを深く、深いことを面白く、面白いことを真面目に、
真面目なことを愉快に、愉快なことはあくまでも愉快に

という、井上ひさし氏の名言。
こうありたいものです。