セレモニー演奏での曲のつなぎ
セレモニー演奏における曲間と、つなぎについて書きたいと思います。
開式前や、献花(お焼香)等、15分から30分(1時間近くのことも)続けて演奏する際は、
複数の曲を続けて演奏します。曲間は長くても2秒、一息吸って入るタイミングでしょうか。
短いと思われますか?それ以上あくと結構、空白ができてしまうのです。
もう一つこだわりポイントがあって、それは曲と曲の調性です。
これは、個人的なこだわりなのですが、基本、同じ調が連続しない方が良いと思っています。
楽典的な話をすると、曲が主和音で終わったら、属調、下属調、平行調などへ。
(近親調と言います)
例えば、ハ長調の曲だったら、ト長調、ヘ長調、イ短調です。
クラシックの古典派はこの近親調を使って、曲の中で転調、楽章が作られていることが多いです。
私が好きなのは、短3度、短6度の遠隔調です。
ハ長調からだと短3度上の変ホ長調、短6度上の変イ長調に向かいます。
ただ、実際の現場でハ長調で曲を演奏することはあまりないのですが…
用意している曲が必ずしも自分が演奏したい調で書かれているわけではないので、
移調や、どんな調にも対応できるコード進行はこの仕事をしていて鍛えられたと思います。
曲同士のつなぎや転調、そもそも何調で演奏するか…
アレンジや作曲する側には結構なこだわりがあるものです。
普段音楽を聴かれる時、良かったらそこにも注目してみて下さいね。