私の歴代エレクトーン③ EL-90

3台目となるエレクトーンはEL-90です。
外観はブラックになり、それまでのオルガン、または家具っぽいイメージから
一新しました。(このイメージチェンジは実は一つ前のモデルチェンジのHシリーズから始まっています)

開閉式のクリアな蓋はそのまま譜面台になり、音源はAWM音源とFM音源を
採用して、さらにさらに高音質に。

レジストレーションの記録媒体としてはフロッピーディスクを用いていました。
音源が充実したことで、音色作りにはセンスと職人技が問われたのも
このシリーズからでしょうか。

ELシリーズ用の市販楽譜には付属フロッピーがついていました。
ちゃちゃっと自分で適当に作る音色と、付属フロッピーのリアルサウンドの差の大きいこと。

EL-90の頃、高校生でした。せっかく買い替えてもらったのに、
音大進学を目標にしていた私は、一時期エレクトーンから遠ざかります。

目標にしていた国立音楽大学には
エレクトーンが専門的に学べる応用演奏学科というものがあったのですが、
コンクールに出場されていた、松本淳一さんに憧れ、
同じ作曲学科を目指したいと思った私は、ピアノ、和声楽を猛勉強。

無事合格し、大学に入ってからはピアノ演奏に本腰を入れたため、
ますますエレクトーンから遠のき…
さらには、エレクトーンって一般的には全然認知されていない
(応用演奏学科のある国立音大でさえ)ことを知り、少なからずショックを受けます。

高校3年生から大学4年間、社会人1年目までは私のなかのエレクトーン絶縁期。
あんなに夢中になっていたのに、
エレクトーンに対して、否定的な思いまで持ってしまっていたエレクトーン反抗期でもありました。