読書感想
最近読んだ、音楽に関する本で面白かったものを一冊。
- 作者: 中野京子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/03/12
- メディア: 文庫
クラシック史に名を残す、8人の作曲家に焦点をあてて、そのオペラ作品のあらすじと生涯を描いた本です。
ビゼー♪カルメン、ウェーバー♪魔弾の射手、ベッリーニ♪ノルマ、
ワーグナー♪さまよえるオランダ人、ロッシーニ♪セビリヤの理髪師
モーツァルト♪フィガロの結婚、ヴェルディ♪椿姫、プッチーニ♪蝶々夫人
クラシックやオペラに詳しくなくても、この中のいくつかの有名な序曲やアリアは
耳にしたことがある作品だと思います。
極貧生活、贅沢三昧、嫉妬、裏切り、スキャンダル…
素晴らしい作品の裏側にはこんなにも壮絶な人生があったんだと、一気に読めました。
怖い絵シリーズでも有名な中野京子さん。音楽にもお詳しいんですね。
まるでその時代を見てきたかのように活き活きとした文章で描かれているので、
8人の作曲家の短編ドラマをみているかのようでした。