初見演奏のこと

初見演奏というのは、楽譜を見てすぐ演奏することです。

この曲弾いてください!と楽譜を渡されたら、ササっと確認してすぐ演奏します。

このササっの時に何を確認するのかがとっても大事です。

拍子、テンポ、調号(♯や♭)から何調か判断、余裕があればおおまかな曲のサイズ、出だしの音の高さ…たくさんの要素が必要です。

初見演奏が出来ることのメリットには、譜読みが早くなるので、たくさん演奏できることがあります。

例えば、15分練習時間があるとします。譜読みに一曲10分かかると、残り5分しか演奏できません。

ところが初見が得意で1分で譜読みが出来ると、残り14分も演奏に費やせます。

楽譜が読めなくても、もちろん良い耳を持っていれば、演奏できます。だけど、知らない曲を演奏できる楽しさは、楽譜が読めてこそのもの。

すぐ見て弾く初見演奏と、楽譜を掘り下げてしっかり読みとく読譜(アナリーゼ)、どちらも強くなると、特にクラシック演奏の分野では強いですね。

初見演奏出来るようになりたい、そこまでいかなくても、楽譜が少しでも早く読めるようになりたい、

それにはまず、書いてある音=音符と、頭の中で響く音と、鍵盤上の音の位置が一致することです。

その手助けとなるのに、音符カード等の教具があります。また、自分で音符を五線に書くのも有効です。

最初は1つ2つしか単音としか読めなかった音符が、だんだんと増えていって、

メロディとして、フレーズとして読めるようになると、楽しみも広がりますよ!