ピアノ演奏と等速感
等速感って何?
等速=同じ速さ
ピアノに関わらず、音楽では一定の安定した速さ(テンポ)で演奏することが大切です。
もちろん、表現方法として、テンポを段々遅くしたり、速くしたり、たっぷりと間をとったり、
テンポや拍子自体が変わったりということはあります。
等速感についている、感。これは人の感覚の感です。
一番身近な等速を刻んでいるものに例えば、時計の秒針があります。
秒針は一分間に60回刻んでいますね。音楽の記号で表すと♩=60と表記します。
等速感を身につけよう
では、時計を見ずに1分間、1から60まで秒針と同じ速さで軽く膝を叩いてみましょう。
時計の秒針と同時にスタートしてみて下さいね。
どうでしたか?ジャストでピッタリ合っていた方、素晴らしい等速感をお持ちです!
実際の曲には様々なテンポ、拍子がありますね。
等速感を身につける為に次のようなことをやってみましょう。
曲を聴きながら手拍子を打つ。曲に合わせて、足踏みする。
踊る!
小さなお子様だったら、カスタネットなんかを使ってもいいですね。
お母さんが抱っこして曲に合わせて背中を軽くトントンしてあげたり、曲にあわせて手遊びをしたり。
いつも同じ速さの曲ではなく、色々なジャンルの様々なテンポで楽しくトライしてみて下さい。
曲を弾く時は
メトロノームを補助的に使うのも良いです。
例えば、一度、メトロノームに合わせて通しで弾いてみる。
すると、自分で弾きながら、ある部分がメトロノームのテンポについていくのが精いっぱいだったり、
逆にメトロノームが遅く感じたり…ということに気づかせてくれます。
テンポを感じながら弾く練習になりますね。
ただ、あまりにもメトロノームとぴったり合っている演奏は、機械的になりかねませんのでご注意を。
あくまで、補助的に活用して下さいね。
人が演奏しているからこそ生まれる、音楽表現をより豊かにする微妙なゆれや、
グルーヴ感は大切にしたいですよね。